戦後日本のバイク業界について

戦後

戦後日本のバイク業界が急速に発展した原因には、日本経済が好調だったことと人口が増加し続けていたことなど様々なものがあります。特に1960年代から1980年代にかけて若者たちの間でバイクがブームとなり、より高性能なバイクが求められました。第二次世界大戦以前は多くの技術者が航空機の開発に携わっていました。

しかし敗戦により航空機の開発が禁止されると、技術者の多くは自動車やオートバイを製造するメーカーへと流出することになります。日本の自動車やオートバイは世界でも最高水準の品質を有していますが、その発展の背景にはかつて航空機開発に携わっていた高度な技術力を持つ技術者たちの存在がありました。また日本の中小オートバイメーカーの中にも世界的なレースに参加する企業が現れ始めます。

世界的なレースで結果を残した日本製のオートバイはヨーロッパやアメリカなどでも知名度を増していきました。日本のオートバイ業界には、安価で高性能な車両を生産しているという特徴があります。ヨーロッパやアメリカのメーカーが生産するオートバイは高性能ですが嗜好品とも呼べる高価なものです。誰もが安い価格で高性能なオートバイを購入できることから、現在では日本製のオートバイが世界の市場において大きなシェアを占めています。