バイク業界の中古品について

中古

バイクは日本の産業発展に貢献した乗り物です。この業界は年々縮小傾向となり、全盛期時代の80年代90年代に比べ市場は激減しています。その原因となるのは排ガス規制とブームの変化でしょう。高回転高出力のレーサーレプリカ時代のマシンから、ビッグスクーターブーム、スカチェーンのストリートバイクなどの時代の流れを率いたマシンたちは絶版となった今でも中古市場に健在です。

かつて、業界を引っ張ってきた時代ごとの名車はいまだに大人気です。自動車市場に比べ、年式の古いマシンが出回っていることがよくあります。しかし、そのために新車の販売台数が少なく、ラインナップの減少、性能向上の代わりに出力規制など、バイカーにとっては現行車に面白みを感じないという人が多いのも事実です。結果、憧れともいうべき、中古市場のマシンたちが今も業界に出回るのです。

現在のライダーの平均年齢は50代。これは一時代を築いたブームに乗った当時のライダーがそのまま年をとっていった年齢と当てはまります。

ライダー総人口が減っているのは時代の流れ上しょうがないことですが、この熟年ライダーたちが今もバイクに憧れ、古き良き時代のマシンを追いかけるのは、この業界がそれほど強烈な影響を与えていたという証拠でしょう。