多くの部品が日本製!?ハーレーの心臓部であるエンジンは日本の技術が支えていた!

ハーレーならではの走行感や鼓動、そして乗り心地を支えているのが、心臓部ともいえる独自技術により作られたエンジンです。1910年代に開発され今でも採用されているVツインエンジンなど、ハーレーのエンジンの各所に歴史とこだわりがありますが、そんなエンジンの部品の多くが日本製であることをご存知でしょうか。

ハーレーの創設期はエンジンを含め全ての箇所にアメリカ製の部品を用いていましたが、精度があまり高くなく故障が相次いでいたそうです。それで諸外国にそれぞれのパーツの制作を依頼してバイクを作ることにし、日本に依頼をしたパーツの出来が非常に良いということが分かったのです。その結果を経て、1970年代になって精密部分であるエンジン回りの部品の多くを日本製にすることにより、品質の向上を図りました。代表的なのがキャブレターやサスペンションで、長きにわたりハーレーの安全性と信頼性を支えてきました。それ以外にも、フロントフォークやブレーキローター、バルブなど様々な所に日本製の部品が使われるようになりました。

日本製の部品が多く使われているのは、元々日本のものづくりにおける技術力が高いということもありますが、和製ハーレーの生産計画があったということも大きいでしょう。日本でも大正時代にハーレーが輸入されると瞬く間に人気となり、軍用車としての需要も高まっていきました。そこで国産のハーレーの生産の機運が高まり、様々な部品を日本で開発することに成功しました。そして1934年に生産が開始され、1935年には陸王という名前になり国内のバイク好きに愛される一台となりました。

ハーレーならではの走行感

そうした土壌があるからこそ、日本製のバイク部品の製造が盛んになっていき、ハーレーからのエンジン回りの部品の依頼につながっていったといっても過言ではありません。エンジンそのものはもちろんのこと、安全性や信頼性といった企業においての心臓部分を支え続けてきた日本製の部品に思いを寄せながら、ハーレーを楽しんでみるのもよいでしょう。